つんくさんが患った喉頭ガンを含む頭頸部ガン
日本人の死亡原因のワースト1位が「ガン」です。
国立がん研究センターの2015年の予測では
ガン死亡者数は年間37万900人
臓器別ガン死亡者数で頭頸部ガンは10200人
で全体ガンの2.8%.くらい
新たにガンと診断される数では年間42100人
で全体罹患数の4.3%程です。
頭頸部ガンの発生部位
出典:慶応義塾大学病院KOMPAS
頭頸部ガンの種類
出典:慶応義塾大学病院KOMPAS
*部位ごとの代表的症状は・・・。
・「鼻副鼻腔ガン」
反復性鼻出血、鼻閉、顔面腫脹、眼球運動障害など
・「口腔ガン」
粘膜びらん、潰瘍、腫瘤、咀嚼困難、嚥下困難など
・「上咽頭ガン」
耳閉感、難聴、複視、頸部腫瘤(リンパ節転移による)など
・「中咽頭ガン」
咽頭違和感・異物感、粘膜びらん、潰瘍、頸部腫瘤、
嚥下困難など
・「下咽頭ガン」
咽頭違和感・異物感、かすれ声、頸部腫瘤、嚥下困難など
・「喉頭ガン」
かすれ声、咽頭異物感、呼吸困難など
・「唾液腺ガン」
頸部腫瘤、疼痛、顔面神経麻痺など
・「甲状腺ガン」
前頸部腫瘤、かすれ声など
・「原発不明ガン」
頸部腫瘤
・「聴器ガン」
外耳びらん、耳漏、耳痛、耳閉感、聴力低下など
喉頭ガンの発生率は10万人に3人程度で、
声帯に生じる声門ガン (60%以上)
声帯よりも上に生じる声門上ガン (30〜35%)
声帯の下に生じる声門下ガン (5%以下)
に分類されます。
声帯ガンは過度の喫煙や飲酒が原因と考えられていて
初期より嗄声(かすれ声)が出現するため早期発見が
多いのに対し、
声門上ガンや声門下ガンは自覚症状が少なく、
進行してから発見される傾向にあります。
音楽プロヂューサーのつんくさんは初期段階の声帯ガン
との事で2014年2月の細胞検査以降、薬物・放射線
治療を受け、
2014年9月には報道各社に「完全寛解」の報告を
していただけに・・・
2014年10月に「声帯全摘出」をしていたという、
今年4月4日 母校近大入学式祝辞でのテロップに
よる報告に衝撃を受けた方が多いと思います。
喉頭全摘術は最も根治性の高い術法ということで、
恵まれた才能がより研ぎ澄まされ・・・
YouTubeで話題になったこれまた、才能あふれる
娘さんの成長を見守りながら・・・
知人の報告として小さいので聞き取りにくいものの
声はきちんと出てるという朗報があることからも、
相当なトレーニングをしている「食道発声法」で
近い将来、つんくさんが自身の声で話される
元気な姿が見られることを楽しみに、
今後の活躍を期待したいと思います。