BMI・腹囲(肥満をみつける指標)
肥満は体脂肪率が高くなりすぎた状態
の事です。
肥満をはかる指標には
体脂肪率
体格指数 BMI
腹囲
などがありますが、指標には一長一短が
あるので、総合的に判断します。
*体脂肪率
空気中と水中での体重を比較測定
しなければ正確にはでませんが、
市販の体脂肪測定付き体重計や
両手でバーを握って計るのが多いですね、
製造メーカーで誤差がでたり、手足が
ぬれているフロあがりなどは、測定値が
低くなったり正確ではありませんが、
同じ測定器で測れば推移は判ります。
*BMIは体重kgを身長mの2乗で割った値です。
体重60kg,身長170cm(1.7m)の場合は
60÷(1.7×1.7)= BMI 20.8となります。
*BMIで標準体重を求める場合。
身長の2乗×22です。
身長1.7mの人の標準体重は
22×(1.7×1.7)= 63.6kgです。
<BMI/体格指数の正常値>
18.5〜25未満 正常
25〜30 肥満度1
高血圧や脂質異常に注意
31〜35 肥満度2
高血圧や脂質異常、糖尿病の合併症に注意
36〜40 肥満度3
合併症の有無にかかわらず肥満症
41%〜 肥満度4
脳卒中・虚血性心疾患になる可能性大です。
*最も健康障害リスクが少ない数値は22と
されています。
日本人の場合
やや太り気味程度でも高血圧や脂質異常症
などの疾患になりやすい体質と云われてるので
BMI25に近い数値は正常範囲でも注意しましょう。
*メタボ検診ではじめて導入された腹囲測定。
皮下脂肪ではなく腹膜などに付く内臓脂肪の
多いタイプが生活習慣病のリスクが高いこと
が明らかにされています。
日本人の三大死因である
ガン・脳卒中・心筋梗塞なども生活習慣病に
起因しています。
検診で腹囲が検査項目に加えられたのは上記
理由からです。
40〜74歳の人が検査対象になります。
<腹囲の基準>
男性 85cm以上〜
女性 90cm以上〜
が内臓脂肪型肥満と診断されます。
正確にはコンピューター断層撮影(CT)
で測定します。
以上のBMIや腹囲に合わせて
BMI25以上・腹囲(男85cm女90cm以上)
血糖値(空腹時)110mg/dL以上
脂質 中性脂肪150mg/dL以上
HDLコレステロール40mg/dL未満
血圧 収縮時130mmHg以上
拡張時85mmHg以上
がメタボリックシンドロームの診断とされます。
メタボリックシンドロームのネーミングはゆるい
ですが、すべての生活習慣病につながり、
三大死因の引き金にもなりますので、
診断結果を重視して、日頃の食習慣やリズムを
見直し・・・
生活習慣病は「まず、痩せる(標準体重に)」から
克服しましょう。