検便〔検便で潜血が出たら大腸ガンの可能性も)
検便では2つの事を調べます。
1つは潜血便
2つ目は虫卵です
日本では現在、大腸ガンが増えてます。
ガン死因の中で
男性 3位
女性 1位
食事の欧米化や糖質・脂肪の多い食習慣の影響が
考えられます。
大腸ガンの診断が検便の重要な目的です。
大腸ガンは下血など便に血液が出ることです。
健康診断では見えないくらい少量の潜血検査をします。
潜血検査では大腸ガン以外にも
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
痔
などでも陽性になりますが、昔のように牛肉を食べたり
スッポンの血を飲んだ位では陽性になりません。
大腸ガンの場合、3日連続した便の検査をします。
3日分連続で潜血が陽性の場合、大腸ファイバー
など詳しい検査を行ないます。
寄生虫卵検査
食物と共に寄生中の卵や幼虫が人体に入り、
寄生することがあります。
便に混じって排出される寄生虫や卵を検出するのが
虫卵検査です。
*大腸は小腸と肛門の間にある1.5〜2mの臓器です。
大腸ガンの発生する部位は大腸全域にわたりますが、
S状結腸と直腸に発生するものが過半数を占めます。
潜血便の検査だけではガンと潰瘍の区別はつきませんが、
肉眼で便のまわりに出血が確認できる場合は
直腸や肛門など下部消化管からの出血を考え、
血液が消化されて赤黒い便の場合は上部消化管
からの出血を考えます。
<免疫学的潜血便検査の正常値>
1gの便中に含まれるヘモグロビン量
20〜50μg/g
50μg/g以上の場合
口から肛門すべての消化管炎症
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
ポリープ
ガン
静脈瘤
痔
クローン病
胃および腸結核
血管障害
赤痢
寄生虫感染
腸閉塞
肝内血管腫
胆石
肝ガン
膵ガン
すい炎
などが対象疾患として挙げられます。
定期健診で潜血便が出た場合、
どこの部位や疾患からの出血を突き止めて
早期発見につなげましょう。