腫瘍マーカー(ガンの疑いがある人は検査を)
ガンは日本人の3大疾病の中でも、死因のトップです。
ガンの診断にはいろいろな方法がありますが、
からだの中にガンがあると陽性になり、
ガンの大きさに比例して数値が高くなる
検査がいくつかあります。
このような検査項目を「腫瘍マーカー」と
呼びます。
注意が必要な点はガンの時だけ上がる
腫瘍マーカーはないと云う事です。
さらにガンではない人でも陽性を示す
偽陽性率も高いので、そこも知らないと
ガンでない人が腫瘍マーカーで陽性の
結果がでた時に混乱をきたすでしょう。
腫瘍マーカーの検査にはコストもかかるので
健康診断ではなく、何らかの症状がある時や
検査で異常が疑われた時、腫瘍の治療効果や
再発の有無に使われます。
<主な腫瘍マーカーと陽性で疑われる疾患>
*CA19-9(糖鎖抗原19-9)
すいガン・胆道系ガン・大腸ガン・胃ガン
*CEA(ガン胎児性抗原)
大腸ガン・すいガン・胆道系ガン・肺腺ガン・
乳ガン・甲状腺ガン
*AFP(α-フェトプロティン)
肝ガン
*PIVKA−U
肝ガン
*CA125(糖鎖抗原125)
卵巣ガンとくに上皮性卵巣ガン
***PSA(前立腺特異抗原)
前立腺ガン
基本的に混乱するので、腫瘍マーカーの検査は
症状がある人や再発検査として有効ですが、
男性高齢者のPSA検査だけは前立腺ガンの
早期発見に有効なので覚えておきましょう。