赤血球沈降速度・CRP(さまざまな病気に反応する)
赤血球沈降速度は赤沈や血沈と呼ばれます。
採血した血液を固まらないように管の中に入れて
立てて置くと赤血球だけが沈んでいき透明な層と
下の赤い層に分かれます。
境界が液面から何ミリの所にあるのかを調べるのが
赤血球沈降速度で、普通は1時間値の
沈降速度を計ります。
<赤血球沈降速度の正常値>
男性 2〜10ミリメートル/1時間
女性 3〜15mm/1h
速くなる事を赤血球沈降速度が亢進する。
遅く進まない時を赤血球沈降速度の遅延といいます。
赤血球沈降速度が亢進する時は感染症や貧血の時です。
非常に速くなるのは多発性骨髄腫でγーグロプリンが
増えた時が考えられます。
過去においては感染症、とくに結核が多かった頃には
結核のスクリーニング検査として行なわれて来ました。
赤血球沈降速度検査は比較的多くの血液量が
ともなうので、現在ではCRPなどの炎症反応検査が
でてきました。
病気の勢いを判定するのにCRPではなく、
赤血球沈降速度が重要な疾患としては・・・
関節リウマチや潰瘍性大腸炎などがあります。
<CRP(C反応性タンパク)の正常値>
0.3mg/dL以下
CRPは炎症にともなって作られるタンパク質の一つで、
フィプリノゲンなどと同様に肝臓で作られます。
CRPは疾患特異性はなく、CRPが上昇した時に
どの病気かは判りません。
からだに炎症反応があるかないかが判るので、
以上があった場合はどこの炎症なのかを特定する
検査が必要となります。
*CRPの超高感度測定法
最近開発された超高感度測定法では
0.1mg以下の感度で計れ、正常範囲がけれど
高めの人が将来、動脈硬化が進んで心筋梗塞
や脳梗塞を起こしやすいなどのデータがとれます。
やはり、高感度以前に根本であるきれいな血液
を維持する予防が大切ですね・・・
血糖値を抑えて、活性酸素を消去して・・・
きれいな血液と動脈硬化の進行を止めましょう。