前立腺ガン(男性罹患数の第2位、急激な伸び))
前立腺ガンは男性特有の臓器である
前立腺に発生するガンです。
膀胱の出口付近に尿道を包み込むように
あるクルミ位の大きさで精液の一部である
精子の運動を活発にする前立腺液を
分泌しています。
40代の罹患は稀で、50,60,70、80代と高齢に
なるほど多くなる。
他のガンが60代にピークが来るのと異なります。
高齢化を迎える日本では今後ますます身近で
かかる生活習慣病と云えます。
日本人の高齢化
食生活の欧米化
PSA検査の普及
によりガンが発見されやすくなった事も罹患数が
急激に増えている理由です。
早期発見が可能になった為、ガンにかかる罹患数
が急激に増えて、男性ガンの2位に伸びても、
死亡数では7位で収まっています。
ガンに於いても病気は早期発見が大事だと
物語っています。
50代60代になると多少の程度の差はあっても
排尿障害は出てきます。
50を越えた同窓会ではなるの友人との会話でも
「最近、おしっこの切れが悪くないか?」
「しまってから、ちょっと漏れないか?」
などちょっと情けない会話が増えました。
尿の勢いが弱い
残尿感がある
尿意を催すと我慢できない
頻尿
排尿で腹部に力が入る
といった症状があると「前立腺肥大」くらいに
見過ごして、実は「前立腺ガン」の症状だった
と云うケースもあります。
このような症状が出たら、前立腺ガンのマーカー
である「PSA(前立腺特異抗原)検査」を
うけましょう。
*「PSA(前立腺特異抗原)検査」
ガン細胞がつくる物質を目印(マーカー)にして
腫瘍の有無を捉える検査。
約30種類の腫瘍マーカーが使われていて、
確実に早期発見に役立つのはPSA検査と
云われるくらいです。
PSAは前立腺の組織だけから分泌される
「糖タンパク」です。
健康な人でも微量ではあるもののPSAが
血液に存在していますが、
前立腺ガンになるとより大量に血液中に
出てきます。
4.0ng/mL以下が正常値
4〜10ng/mLがグレーゾーン
10ng/mLを越えるとガンの疑いが強くなります。
PSAは血液検査なので採血だけで行なえる
身体にやさしい検査です。
前立腺肥大や前立腺炎でも上昇するので、
PSA検査以外の
「直腸診」
「経直腸的超音波検査」
も行い総合判断し、ドクターと相談し、
「生検」を行なうかどうか決めましょう。
予防の為の「食習慣改善」が一番
早期発見が二番です。
まだ、大丈夫だろうはスグもうダメにつながって
いきます。
症状と検査法を予備知識として持ち、
早期発見につなげましょう。
前立腺ガンマーカーPSA値を下げた結果が学会発表されたのはコチラ⇒