ヘモグロビンA1C(1〜2ヶ月前からの血糖の平均値)
赤血球の中にはいろいろなヘモグロビンの種類が
ありますが、糖(グルコース)が結合したタイプの
ヘモグロビンをHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)
といいます。
血糖値が高い状態が続くと糖の結合した、
HbA1Cの割合が増えてきます。
ヘモグロビンの中にHbA1Cが何%かを測定する
事で糖尿病の状態がわかります。
健康診断でHbA1Cが判りますが、だいたい
1〜2ヶ月間の血糖値の平均値なので、
食前、食後2時間などの制約はありません。
<HbA1Cの正常値>
日本JDS 4.3〜5.8%
国際NGSP 4.6〜6.2%
日本の基準が国際基準に少しずつ変わっていく
のもおかしな話ですが、最近の診断基準では、
HbA1C6.1%以上が糖尿病型とされています。
糖尿病は放っておいたり、血糖コントロールが
うまくいってなかったりすると、恐ろしい合併症
につながる病気で・・・
3大合併症は
抹消の感覚が悪くなる・・・糖尿病神経障害
網膜の血管が障害を受けて出血する・・・糖尿病網膜症
腎臓の糸球体の細かい血管が障害をうけてじんぞうの
働きが悪くなる・・・糖尿病腎症
などがあります。これらの合併症が進行すると・・・
手足の壊死による切断や失明、人工透析が
必要になったりします。
おもに血管を中心に損傷を受けて行きますので、
ドロドロ糖化血液は動脈硬化・心筋梗塞・
脳梗塞にもつながり・・・
糖尿病自体は激痛をともなう自覚症状などが無い事で
ぎゃくに恐ろしい合併症や万病と手を結ぶ結果に向かって
ジワジワ進行して行く事になります。
糖尿病患者の90〜95%を締める2型糖尿病は
生活習慣、特に食習慣をあらためる事で、
進行を止め合併症につながる事を阻止できるので、
血糖値の月間平均値であるHbA1Cで糖尿病の
状態を知り・・・
食前・食後2時間後血糖値で日々の管理をし、
きれいな血液を体中に巡らして・・・
合併症ではなく健康な日々につながる道に・・・
進路を変更しましょう。